「 ビバンダムを構成しているタイヤの本数は本当に26本なのか? 」

MICHELINの公式サイトでは以下のように書かれている。

 タイヤの進歩とともに
 1923年、ミシュランは革新的な新製品である低圧タイヤ「コンフォール」を発売。
 タイヤの幅が広くなり、これに合わせてビブも変身。タイヤの本数を減らし、より親し
 みやすくなりました。この時以来、ビブの体を構成するタイヤは26本となったのです。
 http://www.michelin.co.jp/monde/p111.htm

その真意を確かめるため、実際のアンティーク ビバンダムにより調査を行った。

まず、各年代ごとに代表のアイテムを選出、

1910年代表  初代カーマスコットBIB
1920年代表  ホライズンカーマスコットBIB
1930年代表  コンプレッサーBIB
1940年代表  ベーク灰皿BIB
1950年代表  赤本BIB
1960年代表  1966年カミオンBIB
1970年代表  トロフィーBIB
1980年代表  デコレーションBIB
1990年代表  クリスタルBIB
2000年代表  店頭用ポップBIB
注:年代はあくまでも目安である。

そのアイテムのタイヤの本数を実際に1本ずつ数えてみた。
なお、頭頂部の出っ張りと首は本数に含め、カフス・グローブ・シューズは本数に含めないこととする。

1910 1920 1930 1940 1950 1960 1970 1980 1990 2000
2 4 4 4 4 4 4 4 4 4
胴体 9 8 4 4  6(*1) 4 4  4(*2) 4 4

(each)
20
(10)
12
(6)
10
(5)
8
(4)
10
(5)
8
(4)
8
(4)
8
(4)
8
(4)
8
(4)

(each)
18
(9)
14
(7)
10
(5)
10
(5)
10
(5)
8
(4)
10
(5)
10
(5)
10
(5)
10
(5)
合 計 49 39 28 26 30 24 26 26 26 26

【 特記事項 】 
*1:1950年の赤本は背中に対し胸の方が1本少ない。
*2:1980年のデコビブは胸の方が1本多い(これを含むと正確には27本となる)

「 1970年以降は確かにタイヤの本数が統一されているようだが、
1923年以降のアイテムが全て26本で構成されているとは限らない。 」

(MICHELIN社とはいえ1950年代や1960年代にはちょっとした気の迷いがあったようだ。)